高校倫理 源流思想 ギリシア哲学3
彼はソクラテスの弟子です。28歳の時ソクラテスが刑死し、哲学者になります。
本名はアリストクレスで、プラトンは「肩幅が広い」という意味のあだ名。
『国家』『ソクラテスの弁明』『クリトン』といった本を書き、アテナイに学校アカデメイアを開く。
・イデア論
「犬」を想像してみてください。
何を想像しましたか?
飼ってる犬?レトリバー?漫画のあの犬?
全て全然違うのに、何故全て同じ「犬」と分かるのだろうか?
つまり、我々は「犬そのもの」を知り得ないにも関わらず、何故「犬」が分かるのだろうか?
プラトンの答は
「理性によってのみとらえられる永遠不変の実在である(ここでは犬の)イデアを見ていたから」
いつ? →生まれる前
どこで? →イデアの世界
我々は現象界のものを見ると、魂の故郷であるイデア界を想起(アナムネーシス)する。
そして、イデアにあこがれ完全なもの、理想的なものへ向かおうとする。
その衝動がエロース(恋慕)である。
けれども、イデアは厳密な知をもつ者にしか認識出来ない。
だから、「善く生きる」とは善のイデアを求めていくこと
・プラトンの正義論
個人の正義≒国家の正義
魂には3部分があり
それぞれ「理性・気概・欲望」。
そしてこれは「知恵・勇気・節制」とリンクし、この3つの調和がとれていることを「正義」という。
ちなみにこれは国家でもリンクしていて
その3種は
「統治者・防衛者・生産者」
で、このバランスがよくとれてるのが良い世界。
ちなみに、プラトンは衆愚政治を生きてそれに師匠も殺されているので、彼は哲人が支配する哲人政治を主張しました。